犀利な推理力を発揮する噺家と女子大生の名コンビ。痛快な論理展開の妙を満喫させる連作長編。

「ひかり62号」が名古屋到着寸前、護送中の男が射殺された!男は、銀座の宝石店「WADA」から2億5千万円もの宝飾品を強奪した2人組のひとり、宮本信介だった。

ビヴァリー・ヒルズの高級住宅地ベル・エア地区で二夜連続の殺人事件が発生―豪邸のプールに浮かんだ第二の被害者は、コロンボの上司、ロス市警副総監の妻だった。

江戸文化の爛熟期、歌麿、豊国の浮世絵とは異なる。画風で女の妖美を描き一世を風靡した絵師の生き方。

墜死した若いOLの居たビルの部屋は「密室」?殺害現場に残されたひと筆がきの絵は「暗号」?事件は混沌、謎は深まる…。

地上62階の超高層ホテルの壁面に浮んだ、巨大な光の十字架。明日開館予定の同ホテルが、聖夜に贈るビッグ・プレゼントである。

高井沢文雄は神保貞介殺害のため、神保家の別荘の床下にダイナマイトを仕掛けた。

都心・池袋の雑居ビル。窃盗犯が墜落死した。

維新の激動まだ鎮まらぬ明治11年。

建てられてからすでに80年以上は経っている榎家の蔵から、不思議な原稿が発見された。

尾行、謎、女…。

ヒョイと地面から飛び出した一つ目の巨人のようにギョロリとこちらを睨みつける時計塔。

異相矮躯の老科学者が秘密会議にもたらした緊張と興奮。聖戦勝利を具現する新鋭機の開発は、隔絶された山荘で秘かに進められる。

あまりにも謎の多かった若い脚本家の投身自殺!27年前の奇怪な事件の二転三転する謎を、テレビ草創期の逸話を折り込みながら、解明する卓抜な構成の異色推理。

満蒙の荒野に新しい帝国を築き上げようという今野頑太らの理想は、日中の厳しい情勢の中で揺れ動き、次第に歪められていく。

注目の“椿姫”が大学オペラ練習中に毒死し、実在の“椿姫”を描いたマリー・デュプレシ像贋作事件が23年ぶりに浮上する。

憧れの課長から昼食に誘われ、「我が社のために重要書類を届けてくれ」と指示された新米女子社員の恭子。

恒星間ゲートを利用して未知の惑星に志願者を送りこみ、回収の時まで無事生きのびていられたら合格。

円形の敷地の中央ではお堂がゆっくり回転していた。その四方に同じ形の4つの館という奇観の高槻邸。

科学者の父は、娘を実験台に何をしていたのか？　次々と叩き潰されては殺されてゆく男たちに関係はあるのか？　そう、事件の中心には九歳の少女メラニーがいた。

少女メラニーは、雨に濡れる街角を全裸でさまよっていた。

名家の生まれだが貧乏暮らしのミス・メルヴィルは、突然唯一の収入源である美術教師の職を失ってしまった。

瑞沢千草は、大都会のホテルに勤める平凡なOL。今、彼女の心は復讐の炎と燃えている。

―1938年9月、戦雲垂れこめるベルリンに集結した各国謀報機関の代表は、謀報員どうしの身の安全を保証する聖域を作ることに合意し、〈アベラール・サンクション〉の契りを結んだ。

―全米各地から孤児を集め、工作員に仕立上げる…。CIAのNo.2、養父エリオットが描く恐怖のシナリオ。

二度とかえらない少女たちの輝かしい季節。光みちた夏の恋の物語。

野州・真岡の小栗一家と竹原一家の大喧嘩にやとわれて人を殺めてしまった渡世人たちーその不幸な生い立ちゆえに敵・味方をこえて結ばれる男と男の友情を描く連作「さいころ蟲」「あばれ狼」「盗賊の宿」。

25の謎であなたに挑戦する、鬼才岡嶋二人の傑作推理短編集。

娘盛りを剣の道に生きた武家の娘、お以登にも、心中ひそかに想う相手がいた。

ＳＦ同人誌『宇宙塵』時代の仲間

日本漫画史における巨人・手塚治

薄明の小樽港に女の漂流死体。

ルポライターの浅見光彦は、長野・佐田教授らと共に後鳥羽上皇遺跡調査のため、隠岐中ノ島に来ていた。

アート・ベクスタイン、ピッツバーグ大学4年、インテリでファザコン、父親はギャングスター。

なんでも屋作家のトムは、あるクリスマス休暇あけの1月に企画を思いついた。名付けて『究極のクリスマス・ブック』。

航空ブームに日本中が沸き立つ昭和九年。

幼い日の記憶への憧れを秘めた孤児星玲子の小さな胸を、祖父が遺した幻の遺産をめぐる大人たちの打算が容赦なく揺さぶる。

「トイレに行ってくるから、あの女を見張っててくれ」警視庁の片山は、顔見知りの刑事に見張りの代役を頼まれた。

奥秩父・甲武信岳で、警察手帳を持たぬ警視庁の刑事・香月功は男女の死体を発見。

新進プロゴルファー貝塚はある日、得体の知れない集団に襲われ、その恋人も誘拐された。

私立探偵の緒方は、友人のデザイナー・野島と共に六本木に事務所を構えている。

ゲームソフトのロケハンで「薔薇の城」を訪れたスタッフを襲う不可解な殺人、それは閉ざされた部屋に転がる墜落死体の発見から始まった。

戦火の絶えない中央アメリカに、軍事国家マヌエリア共和国が誕生した。

怒鳴り合う声、立ち去る男、長く続く女の悲鳴―。

美女の与える接吻は世にも甘美な殺人の罠…。

じゃぱゆきさんの殺人。深い孤独が二人を近づけた。

緑まぶしい五月、完全装備した自転車に乗って東京・清瀬を出発、国道4号線を北上し、一路青森へ向かう男がいた。

新会長を誘拐した。助けたくば、提供するフィルムを無修正でニュースとして放映せよ。

アメリカ・メリーランド州の山中深く埋められた核ミサイル発射基地。難攻不落のこの基地が、謎の集団に占拠された。

核ミサイル基地を占拠した謎の集団の正体が明らかになった。

KGBの辣腕の暗殺者コズロフが、在日アメリカ大使館勤務のCIA部員に亡命を求めてきた。

次々と興信所を訪れては、およそ事件とは思われない奇妙な依頼をしていく謎の女・平林貴子。

私、マユコ。大自然に囲まれた、カナダ生まれの14歳。

警視庁捜査一課の刑事、今野真弓は部下の中原刑事の運転で事件捜査の帰り道、コンビニエンスの前を通りがかった。

山形県米沢の旧家蘇芳家の当主カナが二度殺された。喜寿の祝いの夜、犯人はカナを絞殺し、翌朝、さらに鴨居から吊ったのだ。

合衆国大統領の実兄がリビアに誘拐された。自国側の大物テロリストがCIAの手に落ちたと考えたリビアが報復に出たのだ。

底抜けに明るく、人づきあいがよく、ダンディーなアルセーヌ・ルパン。直感と観察、洞察と創意の化身シャーロック・ホームズ。

小山内千絵は銀行の総務課長の夫と小学生の娘2人と母と府中市の住宅街の庭のある家に住んでいた。

公文書には元号を使用しなければ罰せられるのだろうか。

最近進学率が落ちてきた女子高校小町学園は、一種の刺激剤として男子生徒を入学させることにした。

1週間後には死刑が執行される婚約者の無実を証明してほしい―状況からいってもあまりにもきびしい仕事だ。

日本漫画史における巨人・手塚治虫、著者と同世代、同じ山の手育ちの北杜夫、多才ぶりを誇る畑正憲、旧友の令嬢である新井素子、福島正実・広瀬正・田中光二・かんべむさしらの気鋭のSF作家たち。

SF同人誌『宇宙塵』時代の仲間、柴野拓美。今もなお師と仰ぐ大下宇陀児。

結局、赤いフェラーリの美女などに気をとられていたのがまちがいだった。

エスタは重い病気にかかり、長い間寝ついてしまう。回復したときには、美しさはすっかりそこなわれていた。

血のしたたる殺人料理を16種類とり揃えました。生のまま、生焼けのレア、それともよく火の通ったウェルダンがお好みですか。

首都ワシントン。緑の芝生に小ぎれいな住宅が立ち並び、一見平和にみえるこの街―。

それは警視庁捜査一課の若い刑事、三田村にとって、奇妙な旅であった。

アメリカの神経物理学者アルバート・モリスンは、退屈な学会にあくびをかみ殺していた。

奇妙な招待状に誘われて『月蝕荘』を訪れた法月警視を待ちうけていた不可能犯罪。

青函トンネル吉岡海底駅で、若い女性が刺し殺された。

私立探偵の松尾のところに、ある男の将来性を調べて欲しい、という依頼があった。相手は30歳の独身。

一代で財をなした会社社長早川卓次は熱烈なSLファンでもあった。

また浮浪者が殺された。上野駅周辺での3人目の被害者だった。

只見線は、上越線の小出駅から、会津若松までを走るが、急行「奥只見」は、浦佐から出発し、小出を経て、会津若松まで行く。

声楽家で野性的な美貌を誇る妻と、その伴奏ピアニストをつとめる風采のあがらぬ夫。

その銃は殺気を帯びていた。妖気をはらんでいた。

遊女屋の愛娘ゆうは大勢の花魁や男衆の中で、華やかな郭の裏も表も見て育った。

千葉県館山市の太陽台団地近くの斎場建設をめぐって、促進派の市議が自宅で狙撃され、続いて斎場予定地の地主が殺された。

春―満開の夜桜の下で、夏―花火大会の夜に、殺人事件が…。鎌倉が秘める妖美さの中に謎は隠されている。

タロット占いの名手・二階堂日美子は、神奈川県警の警部の夫と協力し、占いをもとにした名推理で、数々の難事件を解決してきた。

タロット占いの名手・二階堂日美子は、深見羽留子の訪問をうけた。娘りゅう子が失踪したという。

“殺人の証拠を握っているぞ”という脅迫状が、東西大学教授で、万葉集研究家の菱田英太郎の許に舞い込む。

星泉18歳。幼いころ母を亡くし、去年父も交通事故で死んで天涯孤独の一人ぼっち。

星泉18歳。幼いころ母を亡くし、去年父も交通事故で死んで天涯孤独の一人ぼっち。

2/3のアリバイとは何か?連続殺人に潜む動機の謎。

カーテンの上に大きな影法師が現われた。

義歯と変装が会社社直長宮崎圭助に与えた甘美な二重世界。

女ごころに潜む妖しい殺人の衝動!少女の唇を彩ったルージュが殺人を招き、狂気の罠が仕掛けられた!気鋭の長編推理サスペンス。

二派の武力抗争が続く南米の貧しい小国。

演劇を学ぶ五瀬真理は、二階堂裕子と名のる女から週百万のアルバイトをもちかけられた。

美人カメラマンの由貴が憎しみの果てに考えた完全犯罪。

早漏、インポテンツ、腟痙攣―これらを完治させるという、フリーバーグ医師の治療法―それははたして「売春」か、それとも悩める男女への「福音」か?性治療訓練士と呼ばれる専門家が、医師の指導のもと、愛撫その他を通じ文字通り患者に接するこの治療法、密室でおこなわれて

その日まで恋はれてあるを知らざりし死のきはにのみ抱きける人―。

危険な女によってもたらされた浮気、退職、そして息子の自殺未遂。こなごなに崩れてゆく家庭のありさまをつぶさに描く。

出張帰りの車内で知り合った若い女性…。ふとしたきっかけから、平和な家庭の崩壊がはじまる。

坂巻内科医院の院長、倫三が急死した。死因はウイルス性の脳炎によるものだった。

共同体に潜む狂気を暴きだす『未必の故意』。

舞台は聖都エルサレム。旧市街の壁ぎわで喉を切り裂かれたユダヤ人娼婦の死体が発見された。